「生協の白石さん」
「生協の白石さん」を読んだ。失礼を承知で言えば、この手の本は、立ち読みですませてしまうこともあるのだが、このところ、何かに癒されたいという願望が強くなっていて、買うというところまで踏み込んだのかもしれない。
結論から言えば、今の僕には良い買い物であった。承知のように、この本は、東京農工大の生協の「ひとことカード」のやりとりで、すべてが一ページ読み切りである。
なかなか白石さんのように、「愛は売っていないのですか?」とか「単位ください」とか「あなたを下さい。白石さん」といった様々なくせ球をふわっとつつむようにキャッチして、こちらの心をくすぐる答えをかえす柔らかい心を持てそうにもないな、と思いつつ、読んでいるうちに、こちらも、いつしか少しなごんだり、笑ったり、意外なところで胸をつかれたりもした。
(今日も、コリエレ・デッラ・セーラは到着しませんでした。念のため郵便局にも問い合せましたが、該当するものはないとのこと。思わず、ブログのたねが尽きたといらいらしたりしたのですが、イタリアとつきあうには、規則正しく効率的に事が運んだら、僥倖である、と思うような、おおらかな気持ちが必要ですね。白石さんを見習わなくちゃ)
| 固定リンク
コメント
私、アンチベストセラーなのでこういう本いやだったんですが、たしかにおもしろいですよね。彼の回答のゆるさがいいです。
投稿: azusa | 2005年12月 8日 (木) 16時13分
ゆるいの反対はきついでしょうか。
きつい人が多いと疲れますね。
ウィットのある人でしょうね、彼は。
投稿: panterino | 2005年12月 8日 (木) 21時45分