舞台で死んだ女優
イレアーナ・ギオーネという女優が、舞台の上で亡くなった。74歳であった(コリエレ・デッラ・セーラ、12月5日)。
舞台上で亡くなった俳優には、有名な前例がいくつかある。モリエールは、最後の作品『病は気から』の四回目の公演中に気分が悪くなり倒れ、家に運ばれたが喀血し、その日の10時に亡くなった。
またシェイクスピア役者のエドマンド・キーン(1787-1833)は息子のチャールズと、『オセロ』を演じていて亡くなった。彼がオセロで息子がイヤーゴである。キーンは崩れ落ち、息子に自分が死ぬことを告げるようにとささやいた、という。
20世紀では、アメリカのコメディアン、ディック・ショーンが1987年に心臓病のため舞台でなくなっている。同年、ロシアのアンドレイ・ミロノフも同様の運命をたどっている。
音楽関係では、2001年にジュゼッペ・シノーポリがベルリンでオペラの指揮中(『アイーダ』の第三幕)に倒れ、亡くなったという衝撃的な事件が記憶に新しい。
俳優にとっては、舞台で死ぬことは、ある意味では役者冥利につきるらしく、ヴィットリオ・ガスマンは1992年に公的な場で、「舞台の上で死にたい」と明言している。
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コメント
先日亡くなられた仰木彬元監督も、「球場で死ねたら本望だ」とおっしゃっていたそうですね。ここで死ねたら…という場所があるって、とても幸せなことだと思いませんか。
投稿: azusa | 2005年12月17日 (土) 14時14分
大学の教室で死んだ大学教師というのをわたしはたったひとりだけ知っています。わたしの友人のイタリア人ですが、30代でした。
それが本望だったかどうかはわかりませんが、教師が教室で死ぬのは生徒たちにトラウマを残しそうでよくないでしょうね。
投稿: Shibano[ | 2005年12月17日 (土) 16時11分
スポーツとか舞台のようにパーフォーマンス系のほうが、命を懸けるというのにふさわしい気がしますね。また、そういう死に所を持つ幸せ、というのもあるでしょうね。
講義や授業は、教師にとってパーフォーマンスの部分と、知識の伝授の部分と、研究成果の部分的開陳など、複雑にからんでいて、絵になりにくいですね。
投稿: panterino | 2005年12月17日 (土) 23時12分