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2005年12月31日 (土)

権力者と芸術収集

イタリア商業連盟会長、ビッレの家には、美術館のようであった(コリエレ・デッラ・セーラ、12月21日)。

サヴォイア家(イタリアの旧王家)の風景画家のヴィットリオ・アメデオ・チニャローリの風景画や、ピラネージの版画、ヴェネツィアはブラーノ島のガラスのアンティーク、アンティークの置き時計、18世紀の家具、古代のアンフォラ壺などなど。

政治家や権勢家にとって、芸術を集めるのは、ステイタス・シンボル的な意味もあるようだ。

元首相のベッティーノ・クラクシは、未来派に詳しく、ジャーコモ・バッラやフォルトゥナート・デペーロの絵を持っていた。ジュリオ・アンドレオッティの右腕、フランコ・エヴァンジェリスティは、1930年代のマファイやシピオーネを所有していた。

前保健局長のドゥイリオ・ポッジョリーニは、1993年11月に100億リラ(約5-6億円)を押収された際、ジョルジョ・デ・キリコやグットゥーゾが何枚かあったという。

さらに大規模な押収は、クラクシに近かった財務家パルムシュテインの場合で、1994年11月に、中世のイコン、19世紀フランスの版画、そして、デ・キリコ、グットゥーゾ、ボテロの絵画が何十枚と押収された。

権力に近い人間がいつも不正な金で、芸術を手に入れているわけではない。

ファンファーニの親友であったピエトロ・カンピッリは素晴らしいデ・キリコやルノワールを持っていた。

社会党の元大臣だったジョヴァンニ・ピエラッチーニは生きているうちに、地元ヴィアレッジョの現代美術館に自分のコレクションを寄付してしまった。

(イタリア人は、汚い金も、正当な報酬も、美しいものに費やすんですね。)

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» 優雅なミューズたち [風阿弥・記]
私が十代の頃 ジョルジオ・デ・キリコに はまってしまったことがある 当時、けっこう大規模な キリコ展をやっていて 友人と観に行った はじめて鑑賞するのに 懐かしさが込み上げてくるのは何故なのか 『不安な美神』や『放蕩息子の帰還』など 日本語のタイトルにも なにか引かれるものがあった 最近は意識をしたことがなかったけど 影響を受けているのかもしれない 多感な頃に出会った芸術は 意識の深いところに インプットされるのかもしれない どうぞ... [続きを読む]

受信: 2006年1月16日 (月) 06時29分

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