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2005年12月25日 (日)

BPI 事件、政界を揺るがす

BPIの株価不正操作疑惑が、政界を揺るがしている。Tangentopoliの再来では、と怖れられてられているのだ(コリエレ・デッラ・セーラ、12月15日)。

イタリア国民銀行(BPI)のフィオラーニ逮捕にとどまらない拡がりを見せているこの事件、コリエレ・デッラ・セーラでは、一面の見出しのほか、2面から11面まで、広告をのぞき、すべてがBPI事件で埋まっている。

捜査の進展は、政界を揺るがしている。中道右派、中道左派を問わずにである。1990年代にイタリア政界に激震を走らせた Tangentopoli および Mani pulite (日本では何故か英訳でクリーン・ハンド作戦などと訳されていた)と呼ばれる汚職事件およびその捜査で、政界から逮捕者が続出したことを連想せずにはいられないようだ。

政界では、下院の左翼民主(党)の集まる部屋でも、逮捕されたフィオラーニの名が何度も、繰り返され、禁煙であるのも忘れて、神経質にポケットの中の煙草をさぐるものもいたという。

左翼民主(党)の書記長ファッシーノは、この問題にうんざりし、神経質にもなっているようで、記者に対し、「何も心配することなどない」と言い放っている。中道左派が気にしているのは、Unipol(保険会社)のジョヴァンニ・コンソルテが捜査対象となるかどうか、ということらしい。たとえ、捜査対象となった場合でも、それはあくまで、個人的なものであって、党とは無関係ということが確認されている。

一方、フィオラーニ事件で、捜査をうけた政治家はすべて中道右派である。こちらは、いっそう息苦しい雰囲気につつまれている。フォルツァ・イタリア党のある下院議員は、事情によく通じており、「フィオラーニは、もう15キロもやせたんだ」とか、「彼は、ぺらぺら、しゃべりまくっているぞ」と同僚議員に知らせている。

上院議員のカルロ・ヴィッツィーニは、「これは、選挙前の検察官からのクリスマス・プレゼントだな」。

北部同盟の連中は、肩をすくめてはいるが、心配そうに下院の廊下を行き来しているという。

ベルルスコーニは、自分は関係ないので不介入という立場のようだ。しかし、現在明らかになっているのは、「氷山の一角」という見方も示している。

しかしながら、フォルツァ・イタリア党のミケーレ・サポナーラのように「Tangentopoliとは違うよ。ディ・ピエトロもいないしね。(予審判事の)フォルレオを知ってるやつは、彼は優秀だが、少しひょうきんものだって言うじゃないか」という評価もある。

追記:Shibanoさんのご指摘をうけ、mani puliti(筆者の勘違いでした)を mani pulite と訂正いたしました。ご指摘ありがとうございました。

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コメント

わたしもよく間違えるのですが、manoは女性名詞ですので、複数形に形容詞がつくとmani pulitiではなくて、mani puliteですね。

投稿: Shibano | 2005年12月25日 (日) 21時38分

いやあ、お恥ずかしい。さっそく訂正させていただきました。
そういえば、昔、dito (指)、braccio(腕)は単数・複数形が不規則で、 mano (手)は、oで終わるのに女性形と習って、身体にまつわる単語は例外が多いなと思ったはずなのに、ころっと失念しておりました。

投稿: panterino | 2005年12月26日 (月) 00時30分

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