マリオ・モンティ、イタリア経済を語る
マリオ・モンティが、コリエレ・デッラ・セーラのインタビューに答えてイタリア経済について語った(コリエレ・デッラ・セーラ、11月7日)。
モンティは、1995年から2004年までEUの競争政策担当委員であり、ヨーロッパの企業同士の合併やアメリカ企業に対しても独占の行き過ぎの監視など、絶大な権限を有していた。
モンティがコリエレ紙のインタビューに応じて語っていることは次の通り。
イタリアは来春の選挙後、あれこれと実験をしている余裕はない。競争力をつけることは、待ったなしである。
現政府が、ラマルファ計画で、サービスや投資の自由化に手をつけたのは良い。それを実現化するための、具体的取組みがあればもっと良いということだ。
一方、野党のプローディも、取引、職業、サービス、民営化や自由化について思い切った改革をすると語っている。
(ボローニャでの移民の活動の合法性が問題となっていることについて問われて)イタリアは、他国と同様に、グローバル化の不都合な面とも向き合っており、福祉国家を廃止すべきというのではなくて、現代化されるべきなのだ。
イタリアは、国際社会にも目を向けねばならず、その際、重要なのは二つのインフラである。
一つは、物理的なもの。ヨーロッパとの物理的統合を加速させる必要がある。だから、現代的な高速輸送網(TAV)が必要だ。
もう一つは、合法性ということ。合法性が確保されなければ、企業はそこへ投資するのをやめてしまう。
高速輸送網や合法性が保障されなければ、働き口が減ってしまい、社会的コストを払うことになる。
ヨーロッパ経済で病んでいるのが、ドイツ、フランスとイタリアだと言われるが、注意すべきなのは、共通の課題もあるが、異なっている部分もあるということ。
イタリアの場合、特に、生産性と競争力が問題である。
1994年から2004年の間に、生産性がアメリカでは2%、ドイツでは、1,8%、ユーロ圏では1,6%上昇したが、イタリアでは1,2%の上昇だった。
また、2002年から2005年の間に、労働コストは、ドイツでは変化なしだったのに対し、フランスでは5%、イタリアでは12%上昇した。これは市場での競争力が落ちたことを意味する。だから、政治的な実験をしている暇はないのだ。
競争力の喪失は、近年生じたもので、ここで解決しなければ、イタリアは将来、より貧しくなる。
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