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2005年11月 7日 (月)

死者への敬意

アルベルティーニ・ミラノ市長の墓参りが抗議を受けた(コリエレ・デッラ・セーラ、11月2日)。

アルベルティーニ市長が、参ったのは、サロ共和国(Reppublica sociale italiana イタリア社会共和国)のもとで戦い、1945年4月29日にパルチザンに殺されたカルロ・ボルサーニの墓。サロ共和国は、ムッソリーニ政権が一度倒れ、ムッソリーニが逮捕されたあと、ナチスに救出されて出来た傀儡政権である。サロは地名で、ガルダ湖畔にある。

アルベルティーニ市長は、左翼や元パルチザンから抗議がくることを覚悟していたが、攻撃は右翼から、より激しくきた。

その理由はこうだ。アルベルティーニ市長が、イタリア解放(ナチスからの)のために戦った戦死者の記念式典にのぞんだときには、たすきのような飾り帯(色は三色旗と同じ)を付けていたのに対し、今回のサロ共和国の戦死者の墓参りは、飾り帯無しであった。

右派の抗議者は、われわれは、「セリエBの死者」ではない、と言って抗議したのである。

ちなみに、その墓参りには、かつてのパルチザン闘士二人が伴っており、市長はそのことを誇りにしている。すなわち、市長としては、左右の融和を図る方向で行動したつもりなのである。

死者への敬意を表するということ、その表し方は、日本であれ、イタリアであれ、想像以上にデリケートな問題なのですね。

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コメント

日本とイタリア、なんだか似ていますね。でも日本の場合は、純ちゃんには融和を図るお気持ちはないみたいに思えます。

投稿: azusa | 2005年11月 8日 (火) 10時12分

そうですね。
自分と思想信条を異なった人の立場、およびその人たちの心情をどれくらい想像できるか、ということは、政治家にとって重要な資質の一つだと思います。 
想像力って、大事なんだよ!って、ここで吠えてもしょうがないか・・・

投稿: panterino | 2005年11月 8日 (火) 23時34分

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