フォガッツァーロの『聖人』出版から百年
アントニオ・フォガッツァーロの『聖人 Il santo』が1905年に出版されて100年たった(コリエレ・デッラ・セーラ、11月11日)。
フォガッツァーロは、敬虔なカトリックだったが、出版(1905年11月5日)から半年もたたぬうちに彼の小説は、ヴァティカンの禁書目録に載ってしまう。
フォガッツァーロは自分の考えを弁護しなければならなくなったが、小説は非常な注目を集めたらしい。というのも、ピオ10世だけでなく、アメリカ大統領セオドア・ローズベルトもこの小説を読んだのだ。
わが国でも、鴎外がフォガッツァーロに言及しているし、漱石の蔵書にもフォガッツァーロの英訳があるという。
先年のイタリア映画大回顧で上映された1942年の『マロンブラ』も主人公が叔母の生まれ変わりと信じているという実に不思議な味わいの映画であったが、原作はフォガッツァーロであった。
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