イタリアの子供の日常生活
イタリアの子供の日常生活に関する統計がISTAT(政府中央統計局)から発表された(コリエレ・デッラ・セーラ、11月18日)。
現代っ子といえば、イタリアでもテレビの前でゲームというイメージがあるのだが、意外に伝統的おもちゃも健闘しているという結果がでた。
また、携帯電話に関しては、子供は携帯が好きで、大人顔負けに使いこなしているらしい。
調査対象となったのは、2万4千家庭の5万5千人の人。
3-5歳の子供では、88,4%の女の子がお人形を好み、73,5%の男の子が自動車や電車のおもちゃを好んでいる。またお絵かきは、女の子75,6%に対し、男の子67,7%、男の子は、ボール遊びが55,2%ある。
年齢が上がるとコンピュータ・ゲームの比重が高くなる。しかし6-10歳の男の子はの71,6%がボール遊びをし、テレビゲーム(ゲームボーイの類をふくむ)は二番手の65,2%。ポケモン・カードのようなカードゲームが50,3%。女の子は、71,7%がお人形。お絵かきが70,6%。テレビゲームは、38,7%。インターネットは、女子が54,5%に対し、男子51,9%。
ちょっと意外なのは、イタリアの子供は両親と遊ぶ時間は増えていること。特に母親と過ごす時間が長くなっている(家事に割く時間が短縮されているとのこと)。父親との時間も増える傾向にある。
また、余暇の過ごし方だが、友達と遊ぶ(最低週に一回)子が93,6%。映画に行く子は79%。劇場に行く子が30%。スポーツを観にいく子が42%。
11歳から17歳では、携帯電話を持つこの割合は、2000年の55,6%から2005年の83,6%へと上昇した。使用法も、話をするだけでなく、写真を撮ったり、ゲームをしたり、メーセージやヴィデオの交換など様々。
総じてイタリアの子供たちはたいへん活発で元気なのだが、南部の子供の10人に1人は一度も映画を見に行ったことがなく、過去1年間にスポーツをしたことがない、ということも明らかになった。
調査対象となった子供のうち、一人っ子は24,4%、二人兄弟・姉妹は52,9%、3人以上の兄弟・姉妹は22,7%。両親共働きが43,4%、父親が働き、母親が主婦という家庭が36,1%。
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コメント
働きながら子供と遊ぶ時間を捻出するのって大変そうだなあと思います。案外共働きの家庭が多いんですね。南北の差も気になりますね。
投稿: azusa | 2005年11月29日 (火) 16時59分
そうですね。幼稚園などもお昼までで終わりですし。だから、子供の世話は、おじいちゃん、おばあちゃんが、大活躍です。幼稚園、小学校の送り迎えもふくめてーーイタリアは小学校も送り迎えが必要なので。
投稿: panterino | 2005年11月29日 (火) 18時45分