トレモンティ、赤字削減を唱える
イタリアの財務相ジュリオ・トレモンティは、われわれにとっての優先課題は、赤字の削減だと述べた(コリエレ・デッラ・セーラ、11月18日)。
EUの見通しによると、来年2006年のイタリアの成長率は、1,5%の見込みで、ユーロ圏全体の成長率1,9%より低い。これは、国内市場が弱含みなのと、輸出が弱いためという。
またEUによると2005年のイタリアの累積赤字は国内総生産の108,6%になる見込みで、1995年以来減少しつづけてきた割合のはじめての増加になりそうだ。
2006年の累積増加は、108,3%になる見込み。
EU委員会の専門家によると、来年および再来年のイタリア経済の見通しは次の通り。
フランスよりは悪いが、2006年はドイツよりは良いだろう。穏やかな回復のきざしが、たとえば生産性において、見られるが、国際市場における競争力の喪失に歯止めをかけるにはいたっていない。
EU委員会が特に批判しているのは、厚生関係の予算の上限が守られていないことだ。
財政の規律への警告がEUから来ているというわけだ。
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