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2005年10月13日 (木)

ベニーニの新作

 コリエレ・デラ・セーラによると(10月5日づけですが)、ベニーニの新作映画が14日からイタリア中の映画館でかかるという。

 ベニーニといえば「ライフ・イズ・ビューティフル」や「ピノッキオ」を見た人が多いと思うが、その前に、日本で公開されたのは、「ジョニーの事情」であった。

 「ジョニーの事情」は、新宿のある映画館で上映されたが、行ってみると、十人も観客がおらず、案の定、すぐに打ち切られてしまった。しかし、これが大変面白いのだ。

 あるマフィアがペンティート(警察に協力して、自白した人間)となり、裏切り者として、かつての仲間のマフィアから狙われている。

 愛人のマリアは、養護学校のスクールバスの運転手をしている男が彼にうり二つなのを発見する、というところから話は始る。

 そっくりさんのとりちがえの物語は、シェイクスピアの喜劇にもよくあるパターンだが、シチリアを舞台として、政治風刺もきいていて、爆笑シーンがいくつもあった。

 今度の新作は、イラクが舞台。ヴィットリアという女性(ブラスキ)が、イラクにある詩人の伝記をつくりにいくが、アメリカ軍のイラク爆撃前夜で、彼女がけがをしたと知った詩人のアッティリオ(ベニーニ)が彼女を助けにいって、さまざまな冒険をしてしまう、というお話のようだ。

 ベニーニは、ここで詩人に扮しているが、彼はもともとダンテの講釈をしたり、それをテレビ中継してものすごい視聴率を獲得したこともある。彼の中には、下品なお笑いと、批評・風刺精神と、高度な知性が同時に存在している。

 新作映画は、いつ日本で見られるだろうか。

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コメント

ベニーニみたいに普段陽気な人が寂しそうな顔をすると、その差にぐっときます。「ライフイズビューティフル」しか見ていませんが、ほんとうに、「悲しい!」って感じがしました。

投稿: azusa | 2005年10月28日 (金) 18時06分

たしかに、ベニーニの顔ってのは、時に、ペーソスに富んでますね。
「ピノッキオ」はちょっと年をとりすぎたかな、というベニーニがピノッキオを演じていますが、ストーリーは意外なほど原作に忠実です。舞台のトスカナが、こちらが気恥ずかしくなるほど美しい。

投稿: panterino | 2005年10月28日 (金) 22時58分

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