イタリア、進む晩産化
イタリア人男子が、第一子を生むのは世界一高齢であることが、判明した(コリエレ・デッラ・セーラ、10月21日)。
晩産化はこれまで女性問題としてとらえられることが多かったが、今回 ISTAT(政府中央統計局)の調査は男性にも焦点をあてている。
イタリア人男性が第一子を生む平均は33歳。フランスやスペインは30-31歳。イタリアでは、ここ十年で、約3,5歳遅くなっているという。
つまり、1950年代生まれの男は、平均29,5歳でパパになり、1960年代生まれの男は、平均33歳でパパになっている。その間に、女の初産は、24、5歳から27歳にあがっている。
晩産化と密接な関係にあるのが、親子同居の長期化で、30-34歳の男の40パーセントは両親と同居している。女の場合は、20パーセントなのだ。
また、さらにイタリアの男性は、15年前に較べると、一日あたり21分余計に子供の面倒を見るようになっているという。しかしまだまだ不十分で、25歳から44歳の男が家事を手伝う平均時間は1時間42分とのこと。
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コメント
ゼミでも、イタリアも日本みたいに少子高齢化が進んでいると教えてくださいましたよね。日本もイタリアも、ほんとにどうなっちゃうのでしょう。わたし、仕事もしたいけれどお母さんにもなりたいです。でも仕事が休めないの、保育園がどうの、夫がどうのとか聞いていると、将来に希望が持てないです。どうしましょ。
投稿: azusa | 2005年11月 1日 (火) 22時21分
将来には希望をもってくださいね。
ちょっと暗いデータばかり紹介してしまいましたが、日本でも、一昔、二昔前にくらべると、徐々に出産、育児に対する会社などの対応は前進しています。
それをもっと加速する必要があると思いますけどね。日本では、会社に長時間拘束されてしまって、帰宅時刻が遅すぎる、というのが大きな問題であると思います。
会社も大事だが、家庭も大事。要は、そのバランスがとれるように、社会が保障していかねばならない、ということ。
イタリアの場合は、保育所と、夫の家事参加が問題でしょう。
また、若年層の失業率の改善も問題であり、難問ですね。
投稿: panterino | 2005年11月 1日 (火) 23時39分