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2005年10月23日 (日)

ボッティチェッリの「春」に新解釈

ボッティチェッリの「春」に新解釈が登場した(コリエレ・デッラ・セーラ、10月14日)。

ローマ大学サピエンツァのエンリーコ・グイドーニ教授(美術史)によると、ルネサンスを代表するボッティチェッリの「春(プリマヴェーラ)」は、ロレンツォ・デ・メディチの政治観・政治戦略を示すものであるという。

具体的には、あの絵の登場人物は、イタリアの諸都市を表わしているのだという解釈である。一番左側のメルクーリオはミラノを、手をつないでいる三美神は、ピサ、ナポリ、ジェノヴァの海洋都市国家を、中央の春の女神はマントヴァを、その上を飛ぶ愛神アモールはローマを、花をまとったフローラはフィレンツェを、その右の風神から逃げようとするプリマヴェーラはヴェネツィアを、そして右端の風神ボレアはボルツァーノおよびティロルを表わしているのだという。

ロレンツォは国家間の同盟、勢力均衡のもとにあるイタリアを表現させたというわけである。

記事にも紹介されている通り、シエナのドゥオーモの床にも、大理石によって、シエナ周辺の都市国家が動物の形をとって表わされているという前例(表現の仕方がかなり異なると言えば異なるわけだが)はある。

さて、この新解釈、いかがでしょう?

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