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2005年10月31日 (月)

教会と犯罪組織

ローマの犯罪組織の親分だったEnrico De Pedis (通称Renatino)がサン・タポリナーレ教会の本堂に埋葬されたことが問題視されている(コリエレ・デッラ・セーラ、10月20日)。

ローマでは通常、本堂の内部に埋葬されるのは、枢機卿クラスということであるが、この犯罪組織のボスは、一旦は別の教会に埋葬されたが、未亡人の希望で、わざわざ掘り起こされて、サンタポリナーレの本堂に埋葬されたのである。

教会ではこの破格の扱いを、彼が生前(ちなみに、彼は犯罪組織の抗争で、1990年2月2日に暗殺さsれた)、教会の貧者のための食堂に差し入れをしてくれたから、と説明している。

これに対し、別の説明が、ペンティート(元犯罪者で、警察に情報提供するようになった改心者)のアントニオ・マンチーニから出された。これは、まだ証拠があるわけではないので、あくまでも一つの説にすぎない。

マンチーニによると、デ・ペディスのグループはエマヌエラ・オルランディ(ヴァティカンの職員の娘)の誘拐に関わっていたという。

マンチーニの仮説では、デ・ペディスが教会内に埋葬されたのは、法王庁の銀行家といわれたカルヴィ(1982年ロンドンの橋で死体が発見されたが、自殺・他殺の両説あり)およびヴァティカンの金融機関 IORを率いていたマルチンクス猊下と関わりがあるという。

その翌年、1983年6月に、エマヌエーラ・オルランディの誘拐事件が起こる。マンチーニによれば、これはヴァティカンの一部の関係者への脅迫だった。これを抑えてくれたのが、デ・ペディスだったというのだ。

真偽のほどは、不明だ。カルヴィの事件も、何度も話題には上るが、真相が明らかになったとは言い難い。あるペンティートがこんな告白をしていた、それがコリエレ・デッラ・セーラに掲載されていた、という報告として受け取ってもらえれば幸いです。

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