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2005年10月26日 (水)

ある南部の殺人事件

レッジョ・カラーブリアのロクリで州議会副議長が殺された(コリエレ・デッラ・セーラ10月17日、18日)。

殺されたのは、フランチェスコ・フォルトゥーニョ氏。刺客は、銃弾を5発放ち、逃亡。フォルトゥーニョ氏は54歳。

事件の背景には、犯罪組織(ンドランゲタ)があり、病院の改修工事落札をめぐる思惑があったのではないか、と見られている。

中道左派の首相候補の予備選挙が行われる当日を選んで、予備選の地方本部で、犯行は実行された。フォルトゥーニョ氏は、中道左派を構成する党マルゲリータに属していたのだ。

カラーブリアでは大きな仕事は、ンドランゲタの下部組織コスケからの指示に従わなければ進まないと言われている。

フォルトゥーニョ氏はロクリの救急病院の院長で、夫人は衛生部長である。夫人の父親は、弁護士でキリスト教民主党の上院議員であった。

検事で、マフィア関係の捜査を長年にわたり経験してきたヴィンチェンツォ・マクリ氏によれば、カラーブリアには国家主権が及ばず、この地を支配しているのは、犯罪組織ンドランゲタだということだ。

フォルトゥーニョ氏が病院長をつとめていた病院の拡張・改修のため1400万ユーロ(約20億円)の工事が予定されており、その落札にンドランゲタは関わりたかったのだが、フォルトゥーニョ氏は、ンドランゲタを出来るだけ排除するよう動いていた、ということが事件の背景にあるようだ。

カラーブリアの闇は深い。

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